DJIのドローン各種類の特徴と価格の比較まとめ

ドローンと言えば『DJI』。これからドローンを購入しようとしている方も、DJIのドローンの種類から選ぼうと考えている方も少なくないかと思います。

しかし、DJIにメーカーを絞ってみてもその中にいくつかのドローンの種類があって悩んでしまいます。

高すぎて余計な機能がついているのではないか?反対に、安いけど思ったような撮影ができないのではないか?そんな心配もあるかと思います。

今回はDJIのドローンの種類4シリーズのそれぞれの特徴や価格を比較して、ドローンを選ぶときのポイントについてお伝えしていきたいと思います。

※価格やスペックはDJI公式サイトのものを参照しています。

DJIのドローン各種類比較表

DJIのドローンの種類は現在、

  • Phantom(ファントム)シリーズ
  • Inspire(インスパイア)シリーズ
  • Mavic(マビック)シリーズ
  • Spark(スパーク)

以上の4つがあります(2017年11月現在)。まずは、それぞれの特徴について簡単に比較表にしました。

DJIシリーズ比較表

※価格・スペックは公式より最新の種類を参照(2017年11月時点)

空撮用ドローンとして人気のファントムシリーズは他社のドローンと比較しても申し分なし。DJIの他のドローンも高スペックだと言えます。

価格が若干高めなのですが、旅行に行っての空撮動画などをブログやYouTubeなどで公開する予定の方は、とことんこだわった方がいいかと思います。

また、イメージビデオなどの作成まで考えているのであれば、インスパイアなどのプロ向けも視野に入れていきましょう。

反対にSNSにアップしたり、友人同士で楽しみたいなどのライトな目的の場合は、スパークや他社のホビードローンなどとも比較検討してみてください。

DJI Phantom(ファントム)シリーズの特徴・価格

DJIの中でも特に人気が高いファントムシリーズ。キレイな空撮を撮りたいのであれば、ぜひとも検討していただきたい1台ですので、まずはファントムシリーズの特徴と価格などについてお伝えいしていきたいと思います。

最新作|Phantom 4 Pro

価格 204,000円(税込)
飛行時間 約30分
伝送距離 約4㎞
速度 約72㎞/h
カメラ 2,000万画素
動画 4K 60fps
センサー検知 30m
障害物検知 5方向
操作 送信機
重量 1,388g
サイズ 289.5×289.5×196 mm(長さ×横×高さ)

ファントムシリーズの最新作です。送信機とバッテリーと充電器が付属されていない機体のみの販売もされています(税込173,000円)。

また、5.5インチのディスプレイ一体型送信機付きのPhantom 4 Pro⁺もあります。価格は税込239,000円。

新色|Phantom 4 Pro Obisidian

Phantom 4 Proの新色も出ています。Obisidianとは黒曜石色ということです。いちいちカッコイイですね。

スペックや価格についてはPhantom 4 Proと変わらないのですが、出荷まで1ヶ月近くの時間がかかります。また、11月時点では発売されたばかりで、Amazonや家電量販店などでの購入も困難となっています。

Phantom 4 Advanced

価格 179,000円(税込)
飛行時間 約30分
伝送距離 約4㎞
速度 約72㎞/h
カメラ 2,000万画素
動画 4K 60fps
センサー検知 30m
障害物検知 前方・下方
操作 送信機
重量 1,368g
サイズ 289.5×289.5×196 mm(長さ×横×高さ)

機体の見た目・大きさ、カメラ性能はそのままに価格が少し安くなった商品で、こちらも5.5インチディスプレイ送信機付きのPhantom 4 Advanced⁺があります(税込194,000円)。

Phantom 4 ProとPhantom 4 Advancedの違い

Phantom 4 Proとの違いはフライトオートノミーシステムの後ろ2つのセンサーと赤外線センサーが付いていないところです。

Phantom 4からPhantom 4 Proへのアップデートで大きな違いが、こちらの赤外線センサーが付いたところで、障害物への接触を防ぎ墜落や損害などの危険性を低めてくれるようになったところです。

崖や木などの障害物があるような場所で操作をする予定が少しでもある方は、Phantom 4 Proの方が安全ですね。

DJI Mavic(マビック)シリーズの特徴・価格

折りたたみが可能になり、DJIドローン史上最小のモデルとなったマビックシリーズ。カメラの性能もファントムシリーズと大きく目おとりせず、値段もお手頃になっています(とはいえ10万円は超えます)。

こちらではDJIマビックシリーズの特徴や価格についてご説明していきます。

Mavic Pro

DJI MavicPRO

価格 114,800円(税込)
飛行時間 約27分
伝送距離 約4㎞
速度 約65㎞/h
カメラ 1,235万画素
動画 4K 60fps
センサー検知 30m
障害物検知 前方・下方
操作 送信機
重量 734g
サイズ 198×83×83 mm(長さ×横×高さ)

ファントムとマビックの違い

マビックの特徴はなんといってもコンパクトサイズのところです。大きさは198×83×83 mm(長さ×横×高さ)。これはB6サイズ(横128×縦182㎜)の分厚い本をイメージしていただければ近いかなと思います。

重さ734gは、スーパーなどに売っているお鍋の素(750g)が身近なもので一番近かったです。笑

一方、機能面でいくとファントムシリーズの方が上です。飛行時間・飛行速度・強風耐性・障害物センサーはファントムシリーズが上なので、厳しい環境でも持ちこたえてくれるでしょう(とはいえ暴風雨での撮影は厳禁)。

また、カメラ機能そのものは大きく違わないのですが、マビックの方が視野角が狭いので(Mavic:78.8°<Phantom:84°)、圧倒的な風景画を撮りたいのであればやはりファントムシリーズが適していますね。

Mavic Pro Platinum

DJI MavicPRO Premium

価格 144,800円(税込)
飛行時間 約30分
伝送距離 約4㎞
速度 約64.8㎞/h
カメラ 1,235万画素
動画 4K 60fps
センサー検知 30m
障害物検知 前方・下方
操作 送信機
重量 734g
サイズ 198×83×83 mm(長さ×横×高さ)

Mavic ProとMavic Pro Platinumの違い

まず、Platinum(プラチナ)とあるように色が違いますが、その他のサイズや重量は同じです。Mavic Proと変わった点は、飛行時間の延長(最大27分→最大30分)と飛行中のノイズが60%軽減されたところです。

DJI Inspire(インスパイア)シリーズの特徴・価格

インスパイアシリーズは値段も高額になり、ここまでくると一般目的というより、映画作成や商用目的などのプロ向けとなります。

大きさ重さ共に相当なものになりますので、旅行先に持って行くなどの用途は難しいでしょう。

基本的にはカメラも別途購入する必要があり、プラス10~30万円前後は見ておいてください。

Inspire 2

DJI Inspire2

価格 389,000円(税込)
飛行時間 約27分
伝送距離 約4㎞
速度 約94㎞/h
カメラ
動画
センサー検知 10~30m
障害物検知 前方・下方・上方
操作 送信機
重量 3,440g
サイズ 4270×3170×4250 mm(長さ×横×高さ)

上記でもお伝えしましたが、こちらで機体のみの値段です。機体サイズ・重量も大きいので一般的な使われ方は想定されていないと思います。

時速94㎞まで出るので、例えば映画の撮影で高速で走る車を追いかけて撮影なんかもできるという事ですね。

DJI Spark(スパーク)の特徴・価格

スパークはDJIドローンの種類の中でも最も価格が安く、コンパクトで持ち運びも簡単です。

Spark

DJI Spark

価格 54,800円(税込)
飛行時間 約16分
伝送距離 約500m
速度 約50㎞/h
カメラ 1,200万画素
動画 FHD
センサー検知 30m
障害物検知 フライトオートノミー
操作 送信機
重量 300g
サイズ 143×143×55 mm(長さ×横×高さ)

GPS機能がついているので、ホバリングができたりカメラにもジンバルがついているので、安定した飛行や撮影も上の種類のドローンと同様にできます。

しかし、注意すべき点は機体の重量が300gあることです。これは、200g以上では航空法が適応され人口密集地などのドローン飛行禁止区域での飛行は事前に許可を受けなければなりません。

「近くの公園などでドローンを飛ばしたい」と思っていても人口密集地であったり、近くに人や建物があれば他のドローンと同様に簡単に飛ばせませんので注意が必要です。

もし、身近な用途で利用したいと思っているのであれば、他の機体重量200g未満のトイドローンのカメラ性能やスペックなどを調べて比較してみてください。

DJIドローンを選ぶときの判断基準

いかがでしょうか。DJIドローンの種類についてお分かりいただけましたでしょうか。

こちらでは、簡単にですが数あるDJIのドローンの種類の中から適したものを選ぶためのヒントをお伝えしていきたいと思います。

こちらの内容がすべてではありませんが、ドローン選びの参考にしていただければと思います。

費用

お伝えのように、DJIのドローンは基本的にどれも10万円以上の価格がしてしまいます。

予算が10万円に満たないという方は、DJI以外のドローンも検討対象にするか、当面はレンタルで代用して予算を貯める、以前の型番の中古品を検討するなど選択肢を広げていくようにしましょう。

用途

著者も特にファントムにするかマビックにするかで悩みました。結論を言うと、「どうせ買うなら少しでも性能が良いファントムで!」とファントムに決まりましたが、そのあたりの判断基準は用途やどれくらいの期間使うかをイメージしてから決めた方が良いですね。

空撮メインなのであれば、やはりマビックやファントムは欲しいところ。自分やスポットする人を撮りたいセルフィドローンであればスパークや他のトイドローンでも代用が効くかもしれません。

ドローンは毎年のように新製品が登場していますので、まずは比較的に購入しやすいドローンから手に入れて後々新商品で性能の良いものにグレードアップしていく方法もありますね。

一度ドローンをどのような用途で使いたいのかをイメージしてから購入を決めていきましょう。

DJIのドローンを買う方法

それでは、実際にDJIドローンを購入していきたいとなったら、どのようなルートでどのような手順で購入していけば良いのでしょうか?

こちらではDJIドローンの購入先と購入方法についてお伝えいしていきます。

DJIストアから買う

DJIドローンを購入する際、やはりおすすめはDJIの公式オンラインストアから購入することです。

理由としては、新製品の種類が豊富なこととサポート体制が整えられていることです。また、少し古いタイプの商品は定期的にキャンペーン価格になっていますので、他のルートから購入する場合と金額は大きく変わりませんし、むしろ安い場合も多いです。

新しいものであれば基本的に在庫も残っており、配送も比較的に早いです。

DJIストアからの購入方法

DJIストアからの購入は、Amazonで商品を買うように簡単なので特に難しいことはありませんが、1点注意すべき点があります。

お使いのデバイスによってはサイト上で外国語表記・外国通貨表記されてしまうことがあります。「なんのこっちゃ」となってしまうかもしれませんが、地域選択をすれば簡単に解決できますので、そちらの方法をお伝えしておきます。

≪パソコンの場合≫

DJI  公式サイト

パソコンの場合、右上に国を選択する画面がありますので、外国語表記になっている場合は、そちらで国を「日本」に変更してください。

≪スマートフォンの場合≫

DJI  公式サイト(スマホ)

スマートフォンの場合、まず左上のメニューボタンからメニューを開きます。商品カテゴリーなど色々出てきますので、一番下までスクロールしてください。

DJI  公式サイト 国選択

一番下の青文字になっているところで国の選択ができますので、そこをタップしていただき、国を「日本」に選択していただければ難なく利用できると思います。

実店舗から買う

決して安い買い物ではないので、実物を見てから購入したいという方も少なくないと思います。DJIの公式では、「取扱い店舗を探す」からDJI製品の取り扱い店舗を調べることができますので、お近くのお店に直接足を運んでみてもいいですね。

ここでの注意点は、店舗によって品揃えが違うというところですね。目星を付けているドローンが必ず店頭にあるとは限りませんので、事前の確認か無いことも承知の上で見に行きましょう。

DJI正規代理店から買う

インターネット上ではDJIの代理店がいくつか販売代行をしていますので、そちらから購入してみてもいいかと思います。

実店舗を構えている場合もありますし、インターネットで購入できる場合もあります。サポート体制や出荷状況・品揃えは店舗によりけりですが、基本的には公式ストアよりも劣るものだと思ってください。

ただ、日本ならではのきめ細かいサービスなどがあるところもあります。

以下ではDJI正式代理店をいくつかご紹介しておきます。

≪DJI正式代理店一覧≫

Amazonやヤフオクなどから買う

古い種類であれば、Amazonやヤフオクなどで中古品として売り出されている場合もありますので、格安で購入できることもあります。

ただ、ドローン自体が安い買い物ではないので、中古品や売主がわからないようなところからの購入はそこまでおすすめできませんし、種類にも偏りがあるでしょう。

どうしても費用が足りないような場合は、比較対象に入れてみてもいいかと思います。

まとめ

いかがでしょうか。

DJIのドローンの種類についてご説明させていただきました。今回の記事がドローン選びの参考になれば嬉しく思います。

費用や用途などをきちんと洗い出して、ご自身に適したドローンを選んでいきましょう。