RICOH THETAの使い方まとめ|撮影方法からSNS等への投稿方法まで

360度カメラの代表格RICOHの『THETA』。屋外から室内まで、撮った写真を360度見渡すことができ、見ている人もまるでその場にいるような映像を撮ることができます。

THETAを始めて手にした方は、その見慣れないスティック状の端末に「これってどうやって使うんだ?」と戸惑いが出てくることも多いでしょう。

今回は、RICOH THETAの基本的な使い方をお伝えしていきますので、分からないところがあれば参考にしてみて、実際に使いながら素敵な写真や動画を撮っていただければと思います。

なお、今回は著者が持っている『THETA S』を用いて使い方の説明をしていきますが、『THETA』や『THETA SC』、『THETA V』でも基本的な同じ使い方です。

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360度カメラ『RICOH THETA』は、まるでその場にいるような360度の映像を撮影してSNSやブログなどでアップできるカメラです。コンパクトサイズで持ち運びは簡単!SNSなどでも人気者になること間違いなし!THETAを持ってステキな旅行の思い出をみんなにシェアしましょう。
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THETAの使い方①撮影の方法や本体の使い方

まず、THETAはカメラなのですからどうやって撮影するのか?というところから話が始まりますね。

本体側面のボタンで簡単に撮影可

まず、THETAを一番簡単な方法で撮影しようとすると、本体の片面についている丸いボタンを押すだけです。

THETA 撮影ボタン

暗くて見にくくてすみません。

これだけで撮影すること自体はできるのですが、後々撮った画像を観覧・投稿したりできず、下のようにどうしても指や撮影者が近くに写ってしまいますので、スマホを使ってリモート撮影・操作することがメインになってきます。

Wi-Fiで繋げてリモート撮影・操作が可能!

THETAには通常のカメラのようにファインダーやモニターが全く付いていませんので、どのような映像が撮れたのかを本体だけではチェックすることができません。

そこで上でもお伝えしたように、スマートフォンにWi-Fiで繋げてモニターの役割をしてもらいます。

THETAを使おうと思っているのであれば、THETA撮影用のスマホアプリをインストールする必要があります。

パソコン用アプリもありますが、出先で利用することを考えればとりあえずスマホアプリさえインストールしておけば問題ないでしょう。

iOSとAndroidいずれにも対応していますので、お持ちのTHETAの種類に対応しているアプリをインストールしましょう。

以下からインストールできます。

【THETA V/THETA SC用】
THETAアプリケーション

【THETA S/THETA m15/THETA用】
THETAアプリケーション

また、スマホのアプリ検索で「THETA」で探しても出てきます。

THETA アプリ

『THETA+~』という編集用のアプリも出ていますが、まず撮影に必要になるものが基本アプリなのでお間違えの無いよう。

その他THETA本体の機能

アプリを使っての撮影方法をお伝えしていきたいのですが、先にTHETA本体に付いているボタンなどの機能を先にお伝えしておきたいと思います。

THETA本体は至ってシンプルで余計なボタンなどは付いておらず、基本的にアプリを使って設定などもしていきます。

THETA 側面ボタン

側面で本体の電源を入れ、無線のON/OFFやカメラ/ビデオの切り替えをします。無線が飛んでいるか?カメラか?ビデオか?の確認は本体のレンズが付いている面が光って表示されますので確認してみてください。

THETA 底面コネクト

底面には三脚用のネジ穴や充電用のUSB端子、そしてスマホアプリと本体を無線で接続するためのシリアルナンバーが書かれています。

アプリを使っての撮影方法

では、スマホアプリを使ってTHETAを撮影してみましょう。大事なところだけ順を追って説明しますので、あとは使いながら色々試してみてください。

アプリと本体を接続

まずは、THETA本体の電源を付けてWi-Fiで接続させましょう。

上でお伝えしたように、電源を付けて無線をONにすると、

Wi-FiTHETA 

このように『THETA~』で始まる無線が飛んでいると思いますので、それと接続します。上の画像はスマホのWi-Fi接続の画面ですね。

初めて接続するときにパスワードの入力を求められます。THETA本体の底面にあるシリアルナンバーの英語以外の数字の部分が初期パスワードになっていますのでそちらを入力してください。

THETA Sの場合(〇△×□は数字)、

XS〇〇
△△××□□

と書かれていますので、『〇〇△△××□□』がパスワードになります。

アプリを起動して撮影

THETAと無線で接続できたならTHETAアプリを開きましょう。

THETA アプリ 撮影

このような画像フォルダの画面が立ち上がるかと思いますので、画面した中央の『撮影』で撮影できます。

THETA スマホ撮影

THETA本体ときちんと接続されていればこのような画面が表示されますので、こちらで撮影ができます。

すでにこの画面上で指を上下左右にスワイプすると、画面もグリグリ回るのでちょっと面白いですよ(ここでの映像は荒いですが撮影すればきれいな状態で写ります)。

上手く接続されていなければ、『カメラと接続されていません』というようなメッセージが出ますので、もう一度スマホのWi-Fi接続設定がきちんとなっているかを確認しましょう。

主に使う機能をご説明すると、矢印を付けているところ右上から時計回りに

THETA 撮影画面

本体の設定

残り容量や電磁残量の確認、画像サイズやシャッター音などの設定ができます(そんなに使いません)。

撮影時の設定

晴れた日の外での撮影であれば『Auto』も十分な映像が撮れるかと思いますが、夜間や室内での撮影などでは、シャッタースピードやISOを調整しないときれいな写真が撮れないこともあります。その為の設定がここからできます。

シャッター

ここを押せばあとは無線を通してTHETAが撮影してくれます。360度取れるのでそこまでアングルなども気にすることも少ないのでバシバシ色々撮って試してみましょう!

カメラ/動画切替

本体でも切り替えられましたがこちらでも切り替え可能です。

THETAの使い方②観覧方法

こちらでは、THETAで撮影した映像の観覧方法についてお伝えしていきます。

すでに述べたとおり、THETAにはモニターなど付いていませんので、スマホもしくはパソコンのアプリ上で確認していきます(パソコンではhttps://theta360.com/ja/の自分のアカウントにアップロードした映像を見た方が楽なのでわざわざアプリを入れる必要は低いかもしれません)。

スマホで撮影した映像を見る

それでは早速撮影した映像を見ていきましょう。といっても、スマホの画像フォルダのように操作は簡単なので、ちょっとした注意点だけお伝えしていきたいと思います。

THETA 画像観覧

撮影した映像は、赤枠で囲んだデバイス(スマホ)に転送した映像かカメラ内(THETA内)に入っている映像いずれかを見ることができます。

デバイスに転送していないとフォルダは空なので、まずはカメラ内画像からデバイスに転送します。この時はまだTHETAとスマホが無線で繋がっていないと転送できません。

転送したい映像をタップすると「〇%」と転送が開始しますので、転送を待ちましょう(動画だとちょっと時間がかかります)。

デバイスに転送さえしてしまえば、転送した画像はアプリ上でいつでも360度で見ることができます。お気に入りの映像はスマホに転送しておきましょう!

THETAの使い方③編集方法

こちらでは、撮影した映像をより良いものにするために編集のしかたをお伝えしていきたいと思います。

上で触れた『THETA+』(画像用)と『THETA+Video』(動画用)のアプリをインストールしておくとより編集がしやすくなりますので、ある程度したらインストールしてちょっとずつ使ってみましょう。

基本アプリでの画像編集

基本アプリでの編集では、画像にぼかしを入れたり動画のトリミングをするなどの基本的な編集しかできません。

ただ、360度カメラならではの面白い形で画像を残すことも出来ますので基本的な部分は知っておきましょう(その場合も編集アプリがあると簡単です)。

下でご説明しますが、インスタグラムでは現状360度の映像をそのまま投稿することができませんので、以下のような写真で投稿してみると面白いかもしれませんね。

リトルプラネット

THETA リトルプラネット

360度カメラ関係の画像で見たことがあるかもしれません。まるで小さな惑星を上から撮っているような画像です。

空がキレイに写っているものだとこうやって丸(地平線)がくっきり写りますし、

THETA リトルプラネット2

これは山の中で撮ったもの。生い茂る木々がなんか全く別の惑星みたいになっていますね。

色んな所で撮影してみましょう!

リトルプラネットの反対(なんていうんだろ…?)

THETA 画像例

リトルプラネットの反対に360度映像をぐり~っとしてみると、今度は魚眼レンズで撮ったように周りが大きくなった視点での画像で残すこともできます。

THETA 画像例2

同じ画像でもアングルを変えるだけで全く違った印象の画像を残せるのは360度カメラの醍醐味の1つですね。

THETA+を使っての画像編集

THETA+を使えば画像の編集が簡単になります。主にできるようになることが

  • リトルプラネットが簡単キレイに作れる
  • テキストやスタンプを入れられる
  • アニメーションを作る
  • フィルターをかけられる
  • 映像補正ができる

リトルプラネットは先ほど説明した通りですが、360度写真にテキストやスタンプを入れることでさらにオリジナリティを出すことだってできます。

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

また、案外使えるのがアニメーションです。下のように360度写真の角度を自動で動かしたショートムービーが簡単に作れます。

 

これならInstagramなどにも投稿出来て360度映像の不思議な映像を少しでも伝えることができそうですね。

THETA+Videoを使っての動画編集

THETA+Videoを使えば、簡単な動画の編集を360度映像のまますることが可能です。正直言うと、そこまで深く編集できるわけではありませんが、

  • フィルターをかける
  • 再生時間の調整
  • 再生速度の変更
  • BGMの追加

などのことができます。

THETAの使い方④360度映像投稿の方法

せっかくとっておきの映像が出来たなら人に見てもらってなんぼですね。こちらでは360度映像をSNSやブログに投稿する時の方法についてご説明したいと思います。

360度映像のまま投稿できるサイト

  • Facebook
  • Twitter(画像のみ)
  • ブログ
  • Tumbler
  • YouTube(動画のみ)

まず、アップロードするところによっては360度映像をそのまま投稿できない場合もあります。

今後360度カメラやVRが普及していけば使えるサイトもどんどん増えるでしょうが、対応していないところは現状、クロップ映像(一方向のみ)を投稿するしかありません。

人気のInstagramも360度写真をそのまま投稿できませんので、著者は上でお伝えしたようなリトルプラネットなどの写真を投稿しています。

SNSで投稿する方法

FacebookやTwitter、YouTubeでは、SNSアカウントと連動してTHETAアプリからそのまま投稿することができます。

THETA 画像のシェア

赤枠の部分からシェア。

THETA SNS

この画面になりますので、コメントやどこのサイトでシェアするのかを選択します。

Twitterの場合、いったんTHETAサイトにアップされてそれをシェアすることになりますが、このように投稿することができましたね。

ブログで投稿する方法

さきほどの投稿先選択の画面で、対象のSNSを選択してもしなくてもいったんTHETAのサイト上に360度映像がアップロードされます(アカウント作成がまだの方は作っておきましょう。)。

THETAのサイト←(ここからアクセスできます)から個人のアカウントにログインするとアップロードした画像が保存されています。

THETA サイト

この中から投稿したい映像を選択しましょう。

THETA サイトからのシェア

こちらの画面になりますので、『埋め込みコード』をクリックしてブログの投稿ページにペーストしましょう。

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

はい。このようにブログでの投稿もできました。

THETAでより良い撮影をするためのおすすめアクセサリー

最後に、THETAでの撮影をより良いものにするためのおすすめアクセサリーを3つご紹介して終わりにしたいと思います。必要に応じて購入を検討してみてください。

本体ケース

新品のTHETAを本体ケースもセットで付いてくるので必要性は低いですが、ちょっとばかし出し入れがしにくいですね。

かといってTHETAはレンズがむき出しになっていますので、落としてレンズを傷つけてしまえば修理しなくてはなりません。本体は小さいけど非常にデリケートです。

そこで持ち運びする際は、必ずケースに入れて持ち運びするようにしましょう。

ソフトケースとハードケースがありますが、著者はソフトケースを使っています。値段は数千円なので付属のケースが使いにくいと思ったり、そもそもない人は要検討です。

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三脚&セルカ棒

上でシェアした星空の写真は、とても暗いところで撮影したのでめちゃくちゃシャッタースピードを遅くして撮影しています。

そこで問題になるのが手ブレです。THETA本体を手持ちで撮影してあのような星空の写真を撮ることはとてもできません。

また、本体を持って撮影することで撮影者本人や指がどうしても近くに写ってしまいますね。

そこで必要なのが三脚。また、一緒に伸び縮みして高いアングルからの撮影もできるセルカ棒の役目も果たしてくれるものがあると非常に便利です。

三脚に関してはRICOH正規品でなくても十分かと思います。THETAは非常にコンパクトなので数千円の安い三脚&セルカ棒だけでも持っておくと活躍の場が広がりますね。

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防水ハウジングケース

THETA本体は防水ではありませんが、水中で360度の映像を撮ったら素敵だと思いませんか?

著者はまだ挑戦したことは無いのですが、いずれやってみたいと思っています。

Okinawa-2 (Using Underwater Housing TW-1) Kiyotaka Kitajima – Spherical Image – RICOH THETA

こちらは、THETAの公式サイトにあったサンプル写真ですが、良いですね~!!

値段は2万円程度という少し高額になりますが、ダイビングなどのマリンスポーツをされる方はいずれ手にしておきたいものだと思います。

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まとめ

いかがでしょうか?

今回は、RICOH THETAの使い方を徹底的にお伝えさせて頂きました。

普通のカメラと違うので、最初は使い方に戸惑うかもしれませんが、それだけ普通のカメラでは撮れない面白くてステキな映像がどんどん取れますので、すでにTHETAをお持ちの方はバシバシ撮影していきましょう!

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