島の約半分が世界遺産になっている島。屋久島。
死ぬまでには是非とも一度は行ってみたいところでもありますよね(ちなみに著者は過去に4回リピートしています)。
今回は、そんな屋久島に少しでも興味を持った方に対して、実際の屋久島の行き方。そして屋久島内での名所への行き方。
大きく分けてこの2つを解説していきたいと思います。
今回の内容を参考に、実際に屋久島を訪れる人が1人でも増えることがあれば、書いたかいがあったな~と思います。
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目次
屋久島ってそもそもどこにあるの?
まず、そもそも屋久島がどこにあるか?という話ですが、九州鹿児島県の南に位置する島です。
東には宇宙センターで有名な種子島があります。
九州本島からも結構離れた距離にありますので、後でお伝えするように屋久島への行き方は飛行機もしくは船の2種類となります。
東京から屋久島に行くには、乗り継ぎなどの時間も加味して、だいたい半日くらいはかかると思っておきましょう。
屋久島の気候
鹿児島のさらに南に位置する島なので、さぞかし暖かいだろうと思っている方も多いのですが、実は屋久島はそこまで暖かくないのです。
東京都そこまで変わらないか、むしろ少し肌寒い時もあるかもしれません。
というのも、屋久島は『洋上のアルプス』という呼び名があり、その名の通り海上に山々が浮かんでいるような形になっています。
人が住んでいる島の周り以外はほとんどが山になっており、標高が高くなると当然気温も低くなります。
場所 | 標高 | 気温 |
人里 | 約0~100m | 東京と同じくらい |
白谷雲水峡 | 約600m | 人里から約-3.6℃ |
縄文杉 | 約1,300m | 人里から約-7.8℃ |
宮之浦岳 | 約1,936m | 人里から約-12℃ |
ましてや屋久島での目的は山登りという方が多いでしょうから、南の島だから暖かいだろうと、薄着で来るようなことがないように注意しましょう。
屋久島は意外と大きい
また、屋久島は案外大きいです。面積でいうと504㎢。東京都が619㎢なので、とても島内を歩いて移動できる広さではありませんね。
島内の移動は主に、バスやタクシー、レンタカーなどでします。
島に着けばそれでOKという訳ではありませんので、後半では屋久島の名所への行き方も簡単にお伝えしていきたいと思います。
屋久島への行き方は大きく分けると2種類
それでは、こちらでは屋久島への行き方をお伝えしていきたいと思います。
上記でも触れましたが、屋久島への行き方は空と海からの2種類。それぞれの行き方や料金の相場、所要時間などをお伝えしていきたいと思います。
おすすめは船での入港
まず結論から言いますと、屋久島に行くには船での入港がおすすめです。理由としては、飛行機で行こうとした場合、屋久島空港への直通便がほとんどなく飛行機の乗り換えがあることと、本数も限られてきてしまうからです。
ですので、九州以外の方は基本的に飛行機で鹿児島空港まで行って、そこから鹿児島港へ向かい船に乗るような行き方です。
九州から出発される方は、飛行機を使わずに新幹線やマイカーなどを使って鹿児島港まで行き、船に乗ってもいいかもしれません。
また、屋久島に向かう船には、高速船とフェリーの2種類があり、それぞれ違いますのでそれらを踏まえて料金や所要時間などを説明します。
高速船トッピーを使う場合
所要時間 | 2~3時間 |
片道料金 | 8,900円 |
本数 | 1日6~7本 |
始発・最終 | 7:30~16:00 |
高速船トッピーは、鹿児島港から2~3時間で屋久島の宮之浦港もしくは安房港に着ける船です。
本数も1日6~7本出ており、九州本島と屋久島をつなぐメインの交通機関と言えます。
ただ、気になるところがその料金ですね…。片道8,900円は少し抵抗があります。これは年々上がっており、島で暮らす方も少し嘆いておられました。
参考:「高速船トッピー&ロケット公式サイト」
フェリーを使う場合
所要時間 | 4時間 |
片道料金 | 4,900円 |
本数 | 1日1本 |
始発・最終 | 8:30 |
高速船トッピーに対して、料金安めで行ける方法がフェリーです。
ただ、問題点が1つあって、1日1本朝の8時半の便しか無いことです。
結局、フェリーの時間に合わせるために鹿児島で一泊したら宿泊代がかかりますし、とは言え鹿児島も鹿児島で良い街なので一泊しても良いですし…。
どういう旅のプランにするかは個人の自由ですけど、一概に安くならないかもしれないということです。
参考:「フェリー屋久島2 公式サイト」
東京からトッピーを使って屋久島に言った場合の時間と料金
こちらでは東京から飛行機で鹿児島空港まで行って、そこから鹿児島港の高速船ターミナルに向かい、トッピーに乗って屋久島に言った場合の時間と料金を簡単に表にしてみました。
交通手段 | 出発 | 到着 | 所要時間 | 料金 |
飛行機 | 羽田(成田) | 鹿児島 | 約2時間 | 約1~2万円 |
バス | 鹿児島 | 高速旅客ターミナル | 約1時間 | 1,250円 |
船 | 高速旅客ターミナル | 宮之浦(安房) | 2~3時間 | 8,400円 |
途中、乗り継ぎや待ち時間を一切無視すれば6時間程度で着くでしょう。実際は半日くらいでしょうか。
料金に関しても、個別に乗り物に乗った場合の金額で片道合計3万円くらいです。
こちらは、ツアーや早めの予約などをすることによって料金も安く抑えられるでしょうから、いくつかの旅行会社のサイトなどチェックしてみましょう。
飛行機だけの行き方
スピードを重視するのであれば、飛行機を使って屋久島に行く方法がおすすめです。
ただ、上でもお伝えしたように、屋久島空港への直通便はほとんど無く、いったん鹿児島空港まで行ってそこで乗り換えることが一般的です。
鹿児島空港~屋久島空港の本数と料金、所要時間
所要時間 | 30分 |
片道料金 | 15,300円 |
本数 | 1日4本 |
始発・最終 | 8:35~16:50 |
鹿児島空港から屋久島空港までの飛行機の本数は1日4本。具体的な時間を言うと鹿児島発が、
- 8:35
- 10:45
- 15:25
- 16:50
の4本です。
飛行機に乗っている時間は約30分なので、船に比べるとかなり早く着くことができますね。
ただ、料金がちょっと高め。時期を見計らったり、お財布事情と相談して海にするか空にするかを決めましょう。
鹿児島空港・屋久島空港行きがある全国の空港
鹿児島空港に行ける全国の空港 | |
空港 | 1日の本数 |
羽田空港 | 23本 |
成田空港 | 1本 |
富士山静岡空港 | 1本 |
中部国際空港 | 5本 |
関西国際空港 | 3本 |
伊丹空港 | 13本 |
神戸空港 | 2本 |
松山空港 | 1本 |
福岡空港 | 1本 |
那覇空港 | 2本 |
屋久島空港への直行便がある空港 | |
空港 | 1日の本数 |
伊丹空港 | 1本 |
福岡空港 | 1本 |
全国の空港から、鹿児島空港・屋久島空港への便がある空港と本数は上のようになっています。
屋久島空港への直通は、福岡空港と伊丹空港の2つ(しかも1日1本しか便がありません)と、先ほどお伝えした鹿児島空港からの4本です。
ツアーなど調べながら、一般的な屋久島への行き方であるトッピーも選択肢に入れて、料金・日程ともにピッタリなものを探してみましょう。
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屋久島の観光名所への行き方
以上が屋久島への行き方についてでした。
ただ、お伝えのように屋久島は結構広いので、名所に行くにあたっても何の下調べもせずに行くと現地で思わぬ計算違いが生じるかもしれません。
こちらでは、屋久島内の代表的な観光名所への行き方についてお伝えしたいと思います。
縄文杉への行き方
屋久島といえば縄文杉。屋久島旅行計画の目的にしている方も多いと思います。
結論を言いますと、縄文杉までの道のりは結構長く厳しく、事前に近くの小高い山などで簡単に山登りというものに慣れておくことをお勧めします(東京で言ったら高尾山などでOK)。
歩行時間 | 往復10時間 |
歩行距離 | 往復19㎞ |
歩行距離は約20㎞を往復10時間くらいかけて上り下りすることになります。しかも、当然平坦な道ではないですよ。
また、帰りのバスの時間もありますので、ほとんどの方が早朝から出発して夕方前にはバス停まで下りてきます。
荒川登山口からの入山が一般的
縄文杉へ向かうルートはいくつかありますが、初めての方は荒川登山口(荒川口)からのスタートをおすすめします。
理由は、多少の悪天候でも通行止めにならないことと(白谷雲水ルートは通行止めになりやすいです)、早朝バスと帰りのバスのいずれも登山者用に準備されているからです。
宮之浦港から屋久杉自然館 | 始発:4:45 |
荒川登山口 | 最終:18:00 |
※時期によっても変わりますので登山前はチェックしておきましょう。
参考:「屋久島交通」
荒川登山口から縄文杉への道のり
最初の2~3時間は営林署のトロッコが走っていたトロッコ道をひたすら歩きます。ただ、これは比較的に平坦な道なので屋久島の自然を楽しみながらトレッキングできると思います。
半分を過ぎたあたりで道が急に険しくなってきます。木々の根っこを階段代わりに登って行ったり、岩を飛び越えて気をくぐって、ようやく縄文杉にたどり着いた時の感動は何物にも代えがたきものです。ぜひ体験してみてください。
途中、ウィルソン株といって中から写真を撮ると、切り株の隙間がハートの形に写る人気スポットもあるので寄り道してみましょう。
登山経験者は宮之浦岳まで挑戦してみては?
縄文杉のさらに先に進むと宮之浦岳があります。標高1,936mあり、実は九州で一番高い山でもあります。
ここまで行こうとすると、とても日帰りでは帰れなくなりますので、途中にある山小屋で一泊します。
必ず準備をして、登山経験者が一緒にいるのを前提にトライしてみてはいかがでしょうか?
白谷雲水峡への行き方
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
ジブリ映画『もののけ姫』のモデルともなったと言われている白谷雲水峡の『苔むす森』。白谷雲水峡周辺でカメラを向ければたいてい上のような緑生い茂る写真が撮れます。
しかも、上の写真は年末(冬)に行った時の写真なので、春~秋にかけてだとさらに緑も濃くなっていてさぞかし絵になるでしょうね。
白谷雲水峡までの道のりは縄文杉までルートに比べるとかなり楽で(とは言え大きな岩の上を歩いたりするので準備はしっかり)、体力に自信がない方でもたどり着くことはできるでしょう。
所要時間は往復で5時間程度です。
宮之浦港から白谷雲水峡登山口まで行くのがベスト
白谷雲水峡に一番最短で行くには、宮之浦港から出ている白谷雲水峡登山口へのバスに乗るのが一番良いです。
ただ、バスの始発・最終時間が短めなので、特に帰りのバスに乗り遅れないように気を付けましょう。
宮之浦港から白谷雲水峡 | 始発:8:20 |
白谷雲水峡から宮之浦港 | 最終:16:10 |
参考:「屋久島交通」
太鼓岩まで行ってみるのをおすすめ
白谷雲水峡は、普段運動はあまりせずに体力にさほど自信が無い方でも比較的に行きやすいスポットです。
もしも、もうちょっと時間的にも体力的にも余裕があるなと思ったなら白谷雲水峡の少し先にある『太鼓岩』にまで登ってみることをおすすめします。
こちらももののけ姫で、山犬の神『モロ』の巣である岩屋のモデルになったであろう場所です。
それまでは木々が生い茂るまさに森の中を歩いていくのですが、太鼓岩は森の中から突き出ており、そこから屋久島の山々を見渡すことができます。
下(100m以上はあるでしょうか?)には森しかなく、当然柵なども無いので落ちたら死にます。でも、ここは是非とも行ってみてほしい絶景の1つでおすすめです。
屋久島内での交通アクセスで知っておくこと
最後に、屋久島内での交通アクセスなどについてもう少し知っておいて欲しいことをお伝えしますので、参考にして頂ければと思います。
屋久島の中心地宮之浦港~安房港
島の中心地となるのが宮之浦港と安房港を中心とした赤色にしたところです。泊数が短いからはこの辺に宿を借りて、この辺を中心に過ごしていくことが一般的です。
交通の便である、
- バス停
- タクシー会社
- レンタカー会社
もここを中心に機能しています。
また、コンビニのような便利なものは見たことがありませんが、
- 宿
- スーパー
- 商店
- お土産屋さん
- 登山用品レンタル屋
- 銀行
など、屋久島旅行に必要なお店もこの辺に集中しています。
島をぐるっと一周まわれる道路がある
上の地図を見れば分かるように、屋久島をぐるっと周れる道路が整備されています。
日数に余裕がある方は、レンタカーを借りて屋久島をぐるっと周るドライブをしてみるのもおすすめです。
島で栄えている場所の反対側には、本当に民家すらなく山道のようなところを車で行くことになりますが、大きい滝があったり、展望台があったり、道中で鹿や猿に出くわしたりと穴場的な楽しみ方も出来るでしょう。
著者も4回屋久島に行っていますが、まだまだ全部を知り尽くしていないほど奥が深くて魅力的な場所ですので、ぜひご自身で独自の楽しみ方を見つけてみてください。
まとめ
今回は、屋久島の行き方と屋久島の名所への行き方をお伝えしていきました。
自分で書いててとてもワクワクします。ぜひこれをきっかけに実際に屋久島に訪れてみて、屋久島の大自然を肌で感じて頂ければ嬉しく思います。
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