ドローンの送信機には、モードというものがあってそれぞれ操作方法が変わってきます。
しかし、厄介なことにこのモードが国やメーカーによって統一されておらず、海外製品を買ったら国内のドローンと操作方法が違ったなんてこともあります。
今回は、ドローンのモードについてそれぞれの違いとモードを選択する際のポイントをお伝えしていきます。
目次
ドローンのモードってなに?
ドローンの送信機(プロポ)にはモードというものがあります。
送信機の操作スタイルの種類
冒頭でもお伝えしたように、ドローンのモードは送信機の操作方法の種類のことを言います。
モード1とモード2が主流
ドローンのモードを大まかに分けると『モード1』と『モード2』があります。
それぞれの違いについては下で説明するとして、海外製品も含めてこの2つが主流だと認識していただいて問題ありません。
左右スティックの操作を反転させた主に左利き用の『モード3』『モード4』もありますが、ほとんどの方が使っていないので、『モード1』『モード2』の説明だけをさせていただきます。
製品によってはモードが切り替えられる
高価なドローンになれば、この送信機のモードを切り替えることもできます。
後ほどそれぞれのモードの違いをご説明しますので、試してみたいモードでまずは操作してみて下さい(切り替え方法も最後にお伝えします)。
海外製品はモード2しかないことも
ただ、製品によってはモードが決まっており、そのままのモードでやむを得ず使うしかないドローンもあります。
特に海外製品はモード2が主流になっているので、モード2で操作をし続けることになることも多いと思い。
ドローンの送信機モード1とモード2の違い
それでは、モード1とモード2のそれぞれの特徴についてこちらで解説していきたいと思います。
2つのモードの違い
まずは、2つのモードの違いについてまとめてみました。
モード1 | モード2 | |
左スティック:横 | 左右旋回 | 左右旋回 |
左スティック:縦 | 前後移動 | 上昇・下降 |
右スティック:横 | 左右移動 | 左右移動 |
右スティック:縦 | 上昇・下降 | 前後移動 |
簡単にまとめると、スティックの横動き(左右移動・左右旋回)はどちらも変わりませんが、上昇・下降と左右の移動がそれぞれ反対になっています。
それでは以下ではモード1とモード2のそれぞれの違いと特徴について解説していきましょう。
モード1の特徴|日本の利用者が多い
まず、率直に申し上げますと、日本での利用者が多いのはモード1の方です。それに伴い日本メーカーのドローンはモード1になっていることが多いです。
ドローンが登場する以前は、ラジコンヘリが空を飛ぶラジコンの主流でした。そこで使われていたプロポの操作方法がモード1だったため、それをそのまま引き継いでいるような形になっています。
ドローン教室などでドローン操作を教える立場にある人は、以前ラジコンヘリを操作していたことが多いので、モード1で操作を教わることが多いです。
モード2の特徴|海外製品が多い
一方、直感的な操作がしやすいのがモード2です。
左手で高さの調整と旋回。右手で前後左右の移動なのでモード1より混乱しないと思います。
ドローン製品の圧倒的シェアを誇る中国企業『DJI』も送信機はモード2が初期設定されていますし、説明書にもモード2での説明がされています。
今までは操縦の難易度が高いラジコンヘリの名残からモード1が使われていましたが、そもそもドローンはセンサーやGPSなどのテクノロジーを利用して何度も練習しなくても比較的に簡単に操縦できるようになったマルチコプターのことです。
今後、今までラジコンヘリを操縦したことのない人に対して操作性を向上させる観点から日本国内でもモード2が次第に使われていくことが考えられます。
ドローンのモードはどっちがいいのか?
持っているドローンもしくはこれから買おうと思っているドローンのモードに合わせると言ってしまえばそれまでですが、ドローンのモードはどちらがいいのか?と言いますと、著者は圧倒的にモード2がおすすめです。
上でもお伝えしたように操作がしやすいことと、海外製品が主流となっているドローン市場では、モード2も多くなっているからです。
反対に、これからドローン教室などで操縦を教わろうとしている方やラジコンヘリの操縦も考えている方はモード1の方が互換性があるかと思います。
ドローンのモードを切り替える方法
最後に、ドローンの送信機のモードを変更する方法についてお伝えしていきたいと思います。
著者は、DJIのPhantom4を使っていますので、DJIシリーズで利用するアプリ『DJI GO』での設定方法について解説します。
まず、DJI GOを開いて下の画面にしてください。
右上にメニューボタン(3つの点)があるので、そちらをタップしてください。
このような画面が表示されます。送信機のアイコンをタップしましょう。
こちらの画面で送信機のモードを変更することができます。
図解もされているのでわかりやすいかと思います。カスタム設定もすることが可能です。
まとめ
いかがでしょうか。
最後にモード1とモード2についてまとめると
モード1 | モード2 | |
左スティック:横 | 左右旋回 | 左右旋回 |
左スティック:縦 | 前後移動 | 上昇・下降 |
右スティック:横 | 左右移動 | 左右移動 |
右スティック:縦 | 上昇・下降 | 前後移動 |
このようになります。
著者はモード2の方がおすすめですが、操縦するドローンや状況に応じて使いやすいモードを選んでいただければと思います。