ドローン初心者の方は、そもそもどのようなドローンから買って操縦(練習)していけば良いのか?どんなところに気を付けておけば良いのか?分からないところも盛りだくさんですよね。
特にドローンは、決して安い買い物ではないですし、どうやらドローンに関する法律(制限)も多くありそうだし…。
でも大丈夫!誰でもみんな初心者からスタートします。
ドローンを使ってものすごい空撮動画を撮りたいのか、はたまたお仕事でドローンを使うのかは分かりませんが、何よりまずは実際にやってみることです。
今回はドローン初心者の方がドローンを選ぶときのヒントや初心者でも十分に知っていて欲しい注意点を解説していきます。
これからの素敵なドローンライフのために参考にしていただければ嬉しく思います。
目次
初心者がドローンを選ぶときのポイント
まずは、初心者の方がドローンを選ぶときのポイントについてご説明していきたいと思います。
ドローンといっても種類は様々で値段もピンキリです。
著者が思うに、初心者の方がドローンを選ぶには
- 操縦が簡単な高性能ドローンから入る
- 値段が安いドローンから練習をしていく
この2パターンがあると考えています。著者はいきなり高性能のドローンを購入しましたが、どちらが良いかは人それぞれです。あなたがしっくりくる方向からドローンを探していただければと思います。
操縦しやすい高性能ドローンからスタートする方法
「初心者の方は格安ドローンでまずは練習すべき」と、考えている方も多いかと思いますが、実はそれが確実に正解だとは言えません(初心者の方は当然練習すべきですが)。
というのも、安いドローンは性能も悪いので、操縦が総じてしにくいのです。
また、メーカーや送信機のモードによって操縦方法も若干違ったりして格安ドローンAで練習しても買い換えたドローンBとは全く違って戸惑ったなんてこともあります。
それに、安いドローンはカメラが付いていてもどうしても性能が低いので空撮動画を撮ったとしても思ったようなものが撮れないことでしょう。
いずれ空撮動画などで本格派ドローンを手にしたいのであれば、最初から購入しておきそのドローンで練習を積み重ねていった方が結果的に時間もお金も節約できると思います。
高性能ドローンとなれば価格も10万円以上してきますので、これは「ドローンでこうしたい!」という明確な目的が決まっている方向けです。
格安ドローンで練習して高性能ドローンにシフトする方法
一方で、ドローンは欲しいけどどうしようか…。と、お悩み中の方は格安ドローンから入って実際にドローンを飛ばしてみる体験をしてみるのも良いですね。
安いものは数千円で手に入りますし、格安ドローンには重量200g未満のものも多いので、航空法の制限を受けずに近場でも飛ばしやすい(後で詳しく説明します)というメリットもあります。
また、SNSなどでちょっと変わった写真・動画をUPしたいという方は、セルフィードローンというものがありますので、そちらでしたら数万円で購入することも可能です。
ドローンのレンタルはあまりおすすめできない
ドローンのお試しということで、レンタルして練習や撮影をするということを考える方もいらっしゃるかもしれません。実際、カメラのレンタルなんかも盛んになってきていますしね。
しかし、著者の考えでは現状あまりドローンのレンタルはあまりおすすめできません。
理由としては、現状割高感が否めないからです。
どこのレンタル会社でも有名どころのDJIドローンで1泊1万円以上はします。それに付いているバッテリーは1本が普通。1度の充電で飛ばせる時間は30分程度です。
さらに、ドローンの操縦には練習が必要不可欠ですし、スマホアプリと連動しているドローンも多いのでセッティングに手間がかかったり…。と、そんなことをするくらいなら5万円くらいのドローンを買って何度か練習を積み重ねていった方が良いかと思います。
初心者おすすめドローン|いきなり高性能編
それでは、実際に初心者におすすめするドローンを上で伝えた2つの観点からご紹介していきたいと思います。
まずは高性能ドローン編です。
DJI Phantom4 PRO
ドローンと言えばDJIといって良いでしょう。高いシェア率を誇るDJIの高性能ドローン『Phantomシリーズ』の最新作。
機能は全ての一般向けのドローンの中でも最高峰と言って良いですし、業務用にだって十分使えるスペックです。
GPS機能で初心者でも簡単にホバリングができますし、「RTH(リターントゥホーム)」で万が一機体を見失っても離陸地点に戻ってくる機能もあります。
さらにカメラ性能も4K画像が撮れ、ジンバル付きなのでブレが気にならない安定した撮影が可能です。
その他、障害物センサーでの接触防止や対象物追従機能で撮影したいものを自動で追いかけてくれる機能などあり、とにかく初心者の方でも簡単に難易度の高い操縦や撮影をこなすことができます。
空撮動画を撮りたいというのであれば、一押しのドローンですね。
DJI Mavic
同じくDJIが発売しているコンパクトサイズの折り畳み式ドローン。
コンパクトとはいえさすがはDJI。性能はやはり他のメーカーを圧倒しており、空撮動画撮影でも十分に力を発揮してくれるでしょう。
折りたたんでしまえば、手のひらサイズになりショルダーバッグなどで持ち運びが簡単なのも嬉しいですね。
価格帯もPhantomより求めやすくなっているので、(Phantom4PRO=20万円程度、MavicPRO=10万円少々)Phantomの値段を見て抵抗を感じた方はMavicを検討してみましょう。
最近では、『Mavic AIR』という360度の映像が撮れるドローンが発売されました。これはめちゃくちゃ欲しい!
GoPro KARMA
アクションカメラで有名なGoProが発売している(いた)GoPro付きのドローン。
残念ながら、2018年になってGoProがドローン分野からの撤退を発表してKARMAの新規販売も停止になりましたが、まだ在庫があるホビーショップや電気量販店などでは取り扱いがあるかもしれません(GoProによるKARMAのサポートは引き続きされるようです)。
カメラはGoProが付いており取り外してGoPro単体でも使えるので、GoProも欲しかったけど…という方には一石二鳥のドローンですね。
カメラについては申し分ないでしょう。ドローンとしての性能も十分。GoPro付きのドローンで15万円程度なので販売停止になったとはいえおすすめドローンとしてご紹介させていただきました。
初心者おすすめドローン|まずは格安編
上でご紹介したドローンは普通に買えば10万円以上します。
お財布事情的にも少し手が出せないという方には、数千~数万円で購入できる格安ドローンで練習していく方法もありますね。
また、セルフィードローンであれば数万円でも十分な性能のドローンもあります。
GPTOYS F51C
カメラ付きドローンを最安値で買うのであれば、こちらのドローンがおすすめです。5,000円程度で購入ができます。
ただ、ドローンやカメラの性能は値段相応のものだと思っておいてください。撮影画像の仕上がりもガラケーで撮ったようなレベルになります。
値段がお手軽なので練習用やお子様へのプレゼントには良いですね。
HUBSAN
格安のドローンは、小型でGPSも付いていないので風にあおられやすく操縦も難しいです。
HUBSANシリーズは、GPSも付いているので初心者でもある程度安定した飛行をさせることができます。
こちらもカメラ付き(性能は本格派に比べるとやはり劣ります)で、価格は3万円程度。
本格的な画像は撮れませんが、練習用には良いでしょう。
Dobby
カメラ付き200g未満のドローンで一番カメラ性能が良いと言っていい小型のドローンです(スマホで撮影したくらいの画質は望めます)。また、電子ブレ補正が付いているので多少のブレであれば補正してくれます。
機体重量200g未満であることでどのような違いがあるかは以下でご説明しますが、機体が軽いゆえ風に流されやすい欠点はあります。
価格は5万円程度です。
AIRSELFIE
セルフィードローンとして知名度が高い不思議な形をしたドローン。性能に関しては、上のDobbyに近いです。
こちらも風に流されやすいので、高度を上げての空撮動画には向いていませんが、身近なシーンを上から撮影して面白い画像が撮れます。
機体の形状も変わっており、機体重量200g未満で手軽に飛ばしやすいので、みんなが集まった時に飛ばしてみれば人気者になれるでしょう(周りの人には十分注意をして飛行の許可を取ってくださいね)。
価格は4万円程度。
DJI Spark
DJIのドローンの中で最安値がこちらのドローンSpark。上2つの小型ドローンに比べると性能は高いのですが、機体重量が200gを超えるので航空法の制限を受けます。
DJIのドローンはDJIのアプリを用いて操縦していきますので、いずれDJIの本格派ドローンにシフトしていこうと思っている方は、Sparkから購入してみる方法もありますね。
値段は5万円前後。
初心者が知っておくべきドローンのルール
ドローンは数百g~数㎏する物体を上空に飛ばすことになりますので、様々な制限がされています(免許などは必要ないですが)。
「初心者だから知らなかった」では済まされませんし、万が一他人や物を傷付けてしまえば、責任問題が生じます。
これからドローンを飛ばそうとする初心者の方のためにドローンに関するルールをご紹介していきます。
こちらでは概要だけをお伝えしますので詳しくは「ドローンの規制」もきちんと目を通していただくことをおすすめします。
ドローンが飛ばせる場所には限りがある
ドローンに関する法律のメインが航空法によるものです。これによってドローンを飛ばす場所や方法に制限を受けることになります。
地方航空局から許可を受ければ飛ばすこともできるのですが、初心者の方が許可を受けられる可能性は限りなく低いと思っておきましょう。
航空法で制限されている飛行空域
- 航空等の周辺空域
- 150m以上の高さ
- 人口・家屋密集地域上空
制限されている飛行方法
- 日没後の飛行
- 目視外飛行
- 人や物件から30m未満の距離での飛行
- 祭礼や縁日などのイベント時の上空の飛行
- 危険物の輸送
- ドローンから物体の投下
航空法の対象は重量200g以上のドローン
この航空法で制限を受ける機体とは200g以上のドローンのことを言います。
上で200g未満がどうたら~と説明していましたが、航空法による制限を受けるか受けないかで飛行できる空域に大きな違いが出てくるからです。
とくに『人口・家屋密集地域上空』は、都心部ではほぼほぼ飛行できなくなっていますので、近場で気軽に飛ばすこともできなくなるのです。
200g未満のドローンでも制限されていること
ただ、200g未満のドローンであっても制限されていることはあります。
▼小型無人機等飛行禁止法
国の重要施設や原子力発電所などの周辺では例え200g未満のドローンであっても飛行させせることはできません。
参考:「小型無人機等飛行禁止法」
▼電波法
ドローンは無線機を利用して操縦することになりますが、そこから発する電波が電波法に違反してしまう恐れがあります。
国内正規品であれば安心でしょうが、個人的に海外から購入したドローンなどは注意が必要です。初心者の方であれば、きちんと日本のサポートが付いている所から購入していきましょう。
参考:「電波法」
ドローンを飛ばす際は周囲に十分気を付けること
以上ドローンに関するルールをざっくりお伝えしました。
ルールで決められていないからといってどのような操縦をしていいわけではありません。
ドローンはそれなりに重さのある物体を上空に飛ばすことになりますし、高速回転するプロペラによって浮遊します。
人や物にぶつけてしまえば、賠償責任の問題も生じてきます。
地図上では制限を受けていない空域だからといっても周辺に人や障害物が無いかをきちんと確認してから飛行させるようにしましょう。
特に初心者の方はまずは見渡しもよく周囲に誰もいない場所で練習していくことからスタートしていって下さい。
初心者が操縦をマスターするための練習法
初心者の方がドローンを買ったらまずは練習ですね!こちらでははじめてのドローンの練習法についてご紹介していきます。
初心者の方は10時間以上練習すべし!
まず、初心者の方は10時間程度は練習に費やすことを目安にしてください。
まずは近場の見渡しが良い広場などで操縦の練習をしていって、次にカメラの動きを含めた撮影の練習。徐々に撮影したい場所に近い環境の場所で練習といった風にステップアップしていって下さい。
初心者のためのドローン練習法
ドローンの練習はまず、機体そのものを思いのままに操縦させるところからです。
- 浮上させてホバリングさせる
- 方向転換させる
- 移動させる
- 滑らかに移動させる
- 対象物の方向を向きながら移動させる
ここまでは必ずマスターしておきましょう。具体的な練習方法は以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
今回はドローン初心者の方が知っておいて欲しい内容をまとめて解説していきました。
これからドローンを購入したり飛ばしたりする時の参考にしていただければ嬉しく思います。